MESA/BOOGIE



何故、MESA/BOOGIEが、好きなのか??
(自己満足ネタをまとめてみました(笑)。)




ギタリスト、
それぞれ好きなサウンド=好きなアンプが、あると思います。

私は、YAMAHAのアンプが好きでしばらく使ってきました。
その他、ギターのサウンドを作る色々な機材を試してきて、
やっと辿り着いたのが、

MESA/BOOGIE

というか元々憧れのブランドでしたが、
なかなか手に入れるきっかけが無かった。

昨年の秋、普段お付き合いのある先輩ギタリストの皆さんの間で
アンプ購入が流行り、
その流れに乗って自分も一生モノのアンプを買おう!!
と思いきれました。
皆さんからのアドバイスにより良い買い物が出来た事を感謝します。

購入から約半年経って、このアンプメーカーについて
書き留めておこうと思い、特設コーナーを作りました。





MESA/BOOGIEとの出会い








もう、ずいぶん昔のこと、、
自分がまだ十代の頃、入り浸っていた市内の某M楽器店で
あるアンプを紹介され試奏させてもらった。
買えるはずのない高価アンプを。

店のオーナーが自慢げに”コレ、良いだろう?
BOOGIEっていうんだぜ、歪むだろ。”
(確か、MARK IIIだった。)
その時は、良さもわからず、”あ、、良いっすね。”と自分。
高いアンプってこういう音がするのか・・・
でもコレだけは感じました。”太い音がするな〜。”

まあ、金額が一桁違いましたから全く眼中になかった。


ちなみに20代は、この安いマーシャルがメインでした。
(当時、高いマーシャルは買えませんでしたから。)
今までで一番長く使ったアンプだと思います。


80Wハイブリットコンボ

管がもうダメになってますが、
良いアンプだったので、いつかまたコイツで音を
出してみたくなると思い手放しておりません。


その後、モデリングアンプってのが沢山出てきて
名機とされるアンプ(疑似)の音を安価で得られるようになりました。
疑似でも自分の好きな音、出したい音っていうのが、色々試せましたので
それはそれで楽しかった。

その疑似サウンドをPOD2、POD xt Liveで堪能し飽きて
YAMAHAのDGシリーズにハマる。


DGシリーズもデジタルアンプなのですが、
有名なアンプの出音を真似るというのではなく
真空管サウンドをモデリングするというコンセプトが
他とは違いデジタル臭くなかったので気に入りました。
(YAMAHAはMESAと真逆で儲からないと
すぐシリーズを廃止してしまう所が残念。)

さらにYAMAHAのF100の魅力に気付く。

YAMAHAのアンプ、
何が、自分にとって魅力だったのか???
それは、艶があり腰のある”太い音がする”、でした。

若い頃、体験したMESA/BOOGIEも太かった。

気が付くと、自分の中でMESA/BOOGIEって、
いつか手に入れたい憧れのブランドになっていました。

BOOGIE、YAMAHA F&DG








MESA/BOOGIEのポリシー


いわゆるセールストークなのですが、
創業者ランドル・スミス氏、他スタッフの
興味深い言葉をまとめてみました。
(過去の雑誌等から抜粋)
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■楽器メーカーの中には、量産品とカスタムモデルを別々に生産している場合があります。また、アーティストモデルとして特別なモデルを持つ場合もあります。しかし、MESA/BOOGIEは、違います。1つの方法しかなく、カスタムショップは存在しません。全てがカスタムショップです。

■シグネチャーモデルを作らない理由として、自分らの製品を評価してもらいたいのであって、誰かが使っているからといってアンプを広めたい訳ではない。最高のパーツの特別モデルを使えるのはアーティストだけで、一般のお客さんには手に入らないとしたら、フェアではないと思うからです。

■これから出る新製品もMESA/BOOGIEのポリシーのもと作られます。つまりここカリフォルニアで、ハンドメイドにて、チューブアンプを作り続けるということです。中国製のフェラーリやメキシコ製のハーレーダヴィッドソンなど欲しくないでしょう?いろんなメーカーがコストを下げるため、海外に工場を移すのを見てきました。ビジネスマンが運営しているならそれでいいのかもしれません。しかし、私たちはアーティストという意識で会社を運営しています。ここカリフォルニアは物価も人件費もとても高くつきます。それでもかまわない。お金儲けよりも、本質的価値のある製品を長く作っていきたいんです。

■ソリッドステートやデジタルのアンプについて、個人的にはMESA/BOOGIEが手を付けるべきではない思っています。私たちが最も上手くできることにベストを尽くしたほうがいい。それは、まさに真空管の分野なんだ。

■値段は、高いけど僕らは値段で選ぶような人たちのために、アンプを作っているワケではないからね。

■キャビネットは、基本的に高級材のロシアン・バーチを使っています。均一の厚さとクオリティを確保する為に特注したもの。いろいろ試してこのロシアン・バーチが最高のトーンクオリティをもたらす事がわかったんです。

■レクチファイアーについて、バイクを例にすると日本製のバイクは、最先端のテクノロジーを取り入れて、全ての面でハーレーダヴィッドソンをしのいでいるけど、ハーレーには”ワル、反抗的、アウトロー”といった独自のイメージがある。レクチファイアーもまさにそういうイメージのアンプなんだ。シャーシに付けられたパーツはすべてクロームかブラックで、キャビネットはプラスティックではなく本物の革が使われている。そうしたデザインはカスタマイズされたハーレーからインスパイアされた。つまり、カリフォルニアで育った僕にとって人生の重要な部分を占めているカスタムバイクショップのポリシーが生かされているワケさ。

■サウンドは完璧なのだが移動中に必ずトラブルを起こすようなアンプでは、ツアーで使う事は出来ない。そうした耐久性という部分でも評価されている。元々プロ相手にリペアーショップからスタートしただけに、どういったトラブルで店に持ち込まれるのか熟知しているワケで、それが大きなアドバンテージになっていると言っても良いかもしれない。独自のハンマーテストもそのひとつだ。完成したシャーシを40回以上叩いて対衝撃性をチェックする実にユニークなもの。もうずいぶん長くハンマーテストをしているから叩いたときの音でアンプのコンディションは、ある程度分かるよ(笑)。

■アンプをテストする際チェックする項目でもっともこだわるのはサウンドより、いかに気持ちよくプレイ出来るかという点ですね、プレイヤーがアンプから音を引き出すという感じじゃなくて、アンプのほうがプレイヤーのトーンを引き出してくれる感じが望ましい。次にサウンドで、MESA/BOOGIEのトレードマークであるクリーンサウンドが出るかどうか、そして素晴らしいリードサウンドを持っているか、シングルノートを弾いた時に独自のヴォイスを感じ、音楽的に心地好いということです。それから幅広い用途に使えることも、重要な要素です。いかに良い音でも、一種類しかないようでは、音楽の可能性を狭めてしまいますから。



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昔からこんなインタビューを読んで憧れてたんですね。



世界初?

今では当たり前の機能ですが、
その元となったMESA/BOOGIEが世に送り出した技術。

1969:出力パワーを切り替える事ができる、パワー切換えスイッチを初めてギターアンプに搭載。


1971:オーバードライブの誕生。それまでは、小さいアンプをフルボリュームで鳴らすことで得ていたサウンドをプリアンプにもう一段ゲインを追加したオーバードライブ回路を初めて搭載。

1972:ギターアンプに初めてグラフィックEQを搭載し、フットスイッチによりリモートを可能にした。


1973:エフェクトループの原型となるプリアンプ出力、パワー入力を搭載。



1978:初めてチャンネルスイッチングとなる、リード/リズムの2CHデュアルモードを搭載。





知りませんでした↑
色々と貢献していたのですね。








My MESA/BOOGIE

私のMESA/BOOGIEをご紹介。



MESA/BOOGIE MARK V

いろいろありながらも約3ヶ月間考えて
手に入れた憧れのMESA/BOOGIE。

THE MESA/BOOGIE
といえるMARKシリーズの最新機種で最終形?です。


9Amplifiers in One

プリ管:12AX7*7 / パワー管:6L6CG*4
整流管:5U4G*1


チャンネルごとに10W CLASS A SINGLE-ENDED
45W CLASS AB POWER
90W SIMUL-CLASS切替可能

FULL POWER / VARIAC POWER選択可能

独立真空管駆動リバーブ
などなど、、

完全独立3CHで各3種のサウンドキャラクターを持ち
9種類のサウンドキャラクターを
ひとつのアンプに中に入れたみたいな
MARKシリーズの集大成。
それぞれが、ホント使える音で逆に迷う。


操作は単純明快だけど、最初は音づくりに悩んだ。
ある程度、構造を理解して
その理屈がわからないと上手い事いかない。
アナログギターアンプのくせに
50ページ以上ある取扱説明書が
ついており、操作云々よりも
音づくりのコツみたいなのが、
たっぷり書かれている。
真空管の事などギターアンプの中で
どういう風に音が作られているのか
読んでいて楽しみながら勉強になった。

取説を熟読して、だんだん決まってきた音、
一番気に入ったのは2CHのMARK Iモード。

シングルコイルピックアップのストラトでも、
管楽器の様な伸びやかなリードトーンを出してくれたり、
弾き方によっては勿論ストラトらいし音も出ます。
これがひとつのアンプ設定で鳴っているとは思えない、
ストラト側のVOL操作で色んなサウンドが出せる!
まさに自分にとって理想的。


演奏はともかく、MARK Vを使った先日のライブ映像です↓


CH2のMARK IモードEQオフサウンドです。
54レプリカストラト(3シングルコイル)



曲によっては、モダンな激歪みで↓


CH3のMARK ⅣモードでEQオンサウンドです。
54レプリカストラト(3シングルコイル)

もうひとつヘビーな曲を↓


CH3のMARK ⅣモードでEQオンサウンドです。
54レプリカストラト(3シングルコイル)



太いクリーンも↓


CH1のFATモード+Xotic BB Preamp AT + VOX Timemachine
54レプリカストラト(3シングルコイル)




唯一の弱点が、その重さ・・・
大きさは、ちょうど12x1SPが入るぐらいなので
それほど大きくありませんが、とにかくズッシリ。。
29.48kg+キャスター付けると30kg超える。

良い音を得るには、それなりにweightがないと、と思うのですが、
関節を壊しそうなので出動は、ホドホドになってしまいますね。









MESA/BOOGIE SUBWAY ROCKET

不要な機材を処分して中古購入した
20W、15kgの小型軽量フルチューブアンプ。
MARK Vの弱点をカバーするのに手軽に使える
小型フルチューブアンプが欲しかった。

見つけた時、コレだ!と思いました。

古いものなのでメンテナンス費用も必要になりますが、
時代を超えるアナログ機が、安く手に入り
これもまた一生モノな気がします。
音づくりに苦労するMESA/BOOGIEのなか、
ある意味セッティッグ不要。
すべてフラット
(ちなみにMESA/BOOGIEはトーンの使い方が独特)
にしてプラグインするだけで
気持ち良い音楽的な音を出してくれます。


プリ管:12AX7*4 / パワー管:EL84*2
エフェクトーループ、レコーディングアウト

1995年頃のモノで低価格モデルなのですが、
太くてパンチのある綺麗なクリーンと
中域に寄った形で歪むサウンドが得られます。

シンプルな2CHなので使い易く
さらにコンツアースイッチがペダルで操作でき
固定クラシックVカーブEQサウンドも選べるので
ややモダン寄りな音も出せるようになってます。
音量音圧も上がるので、
SOLOスイッチ的な使い方も出来そうです。

伝統のBoogie Markシリーズっぽいサウンドを気軽に持ち出せる
足腰に優しい可愛いヤツです。


このアンプとXotic AC PLUSだけでライブが
出来そうな超シンプルセット。
というかやっとAC PLUSの出番がきた!
って感じです。
”二兎追うものは○○○”な感じが
していたこのペダル、
以前は、どうやってもシックリこなかったので
ダメなのかと思ってましたが、
自分の使い方が悪かっただけのようです。
異なった特性の歪みを一台で使い分けられるので
アンプの2CHにプラスしてシンプルに
数段階の歪み&音量バリエーションを作れるので便利です。
その歪みは、自然でギターの色を
殺さない感じがXoticらしい。


最近、ギターの先輩達とよくこういう話をします。
良いサウンドでいかに荷物を減らせるか。

以前、同じ事を狙ってBLACKSTAR HT-5でやってみましたが、
クリーンに艶、腰が無かったのと
歪みCHもフルチューブらしい滑らかさがなかった、
好みのODサウンドが作れない、
など自分には使う場面が無い事に気づき手放しました。

今後このSUBWAY & AC PLUSの
シンプルセットが活躍してくれそうです。






贅沢?な使い方


こんな使い方もアリ?
MARK VをマスターとしてSUBWAYにスレーブ接続。
MARK Vには、スレーブアウトが付いていて
プリ、パワー、リバーブ全てを通った音が
他のパワーアンプやミキサーに送れる。
6L6CGとEL84のサウンドがミックス出来るわけです。

両アンプに挟まれて弾くと凄い!です。

でもコレを両方持ち出すなんて事は、まずあり得ない・・・







GW連休中、時間があったので超自己満足ネタを
久しぶりにたっぷり書いてみました。
今後、私のお遊びに欠かせないギターアンプになるでしょう。



2 件のコメント:

  1. とても良い世界一のギターアンプです。

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  2. 野村 安宏2018年6月5日 16:51

    ネットをうろうろしてここにたどり着きました。
    BoogieはMarkシリーズだけで1~Ⅳまで5台持っています。
    所有するBoogieのうちのMark1(77年1月29日製造)のシリアルがA821.この上にある写真、ミックとキースの後ろに置いてあるMark1のシリアルはNo.A804、何と17番違いなんです。
    もちろん今でも現役、最高のサウンドを叩き出してくれます。
    真空管のアンプ製作が趣味ですから、Boogie等の真空管アンプのメンテも自分でやります。

    時々遊びに来ます。よろしくお願いいたします



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